ブロッコリーは毎日食べると体に悪い?
食べすぎると体臭がするって本当?
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ブロッコリーを毎日食べると健康への影響に対して、不安を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかしブロッコリーは適切な量を守っていれば、毎日食べても問題ありません。
むしろ、整腸効果・美肌効果・疲労回復などの多くのメリットが期待できます。
編集部
この記事ではブロッコリーが健康に与えるメリットや栄養素などについて詳しく解説しますので、ぜひご覧ください。
目次
ブロッコリーが健康に与えるメリットとは?
ブロッコリーは100gあたり約37kcalという低カロリーながら、ビタミン類やミネラル、食物繊維など、健康維持に欠かせない栄養素が豊富に含まれています。
特に、以下の栄養素が豊富に含まれていることが特徴です。
- カルシウム:骨の形成を助け、脂肪燃焼を促進
- ビタミンC:美肌効果、免疫力向上をサポート
- 食物繊維:腸内環境を整え、便秘予防に効果的
- カリウム:むくみ予防、水分バランスの調整に貢献
このように、ブロッコリーには私たちの体に必要な栄養素が豊富に含まれています。
ブロッコリーの栄養成分とその効果
毎日の健康維持に役立つブロッコリーの栄養成分について、詳しく見ていきましょう。
ブロッコリーに含まれるビタミンやミネラルは、私たちの体の健康を守るのに大切な役割があります。
ビタミンCで肌がきれいになり、風邪も予防
ブロッコリー100gにはビタミンCが140mgも含まれており、大人が1日に必要な量(100mg)より多いです。
他の野菜とブロッコリーのビタミン含有量を比較してみましょう。
ブロッコリー | 140mg |
---|---|
トマト | 15mg(ブロッコリーの9分の1) |
ほうれん草 | 35mg(ブロッコリーの4分の1) |
ピーマン | 76mg(ブロッコリーの半分) |
一般的な野菜の中でも、特にビタミンCが多く含まれていることがわかります。
スーパーで手に入りやすい野菜の中では、最もビタミンCが多い野菜の一つです。
タンパク質と食物繊維でお腹の調子を整える
ブロッコリーの特徴は、野菜なのにタンパク質がたくさん含まれていることです。
タンパク質と食物繊維を一緒に摂ることで、次のような効果が期待できます。
- お腹の調子が良くなる
- お腹が長持ちする
- 筋肉を保つ
- 体の代謝が良くなる
実は、タンパク質と食物繊維が同時に含まれる野菜は珍しく、その点でブロッコリーは特別な野菜といえます。
ブロッコリーを毎日食べると痩せる?
「ブロッコリーを食べるとダイエットに効果がある」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
実は、ブロッコリーには体重管理に役立つ特徴がいくつもあります。
なぜブロッコリーがダイエット中の方におすすめなのか、その理由について解説します。
低カロリーかつ満腹感が得られる
ブロッコリーはカロリーが低く、満腹感が得られやすい特徴があります。
- かさが大きく、見た目の量が多い
- 食物繊維が豊富で、満腹感が長続きする
- 食感があり、よく噛むことで満腹感を感じやすい
- 水分が多く含まれている
- 野菜特有のシャキシャキ感で食事が楽しめる
夕食でブロッコリーをたっぷり食べると、食事の量を自然と減らせて、夜遅くにお腹がすくのを防げます。
編集部
夜中の空腹に負けて、何か食べてしまうことを防げるので、ダイエットにも効果的です。
食物繊維でお通じが良くなる
ブロッコリーには食物繊維が豊富に含まれており、便秘解消の効果が期待できます。
茹でたブロッコリー200グラムには、約8.6グラムの食物繊維が含まれており、大人が1日に必要な食物繊維量(男性21グラム以上、女性18グラム以上)の約3分の1に相当します。
- お通じが規則正しくなる
- むくみが解消されやすくなる
- 体重の変動が安定する
- お腹の調子が整いやすくなる
- 肌の調子が改善される
ただし急にブロッコリーの摂取量を増やすと、かえってお腹の調子を崩す可能性があります。
またブロッコリーをよく噛んで食べることで、消化も良くなり、満足感も高まります。
この満足感が過食防止にもつながり、結果的にダイエット効果を高めるられます。
ブロッコリーを食べ過ぎると体臭がする?
ブロッコリーの食べ過ぎと体臭の関係について気にされている方も多いのではないでしょうか。
ここでは「ブロッコリーを食べすぎると、体臭の原因となるのか」について解説します。
ブロッコリーを毎日食べると体臭がするって本当?
結論から言えば、通常の摂取量であれば体臭を気にする必要はありません。
ただし、極端な大量摂取の場合は注意が必要です。
ブロッコリーに含まれるコリンという成分は、大量摂取すると魚臭い体臭の原因となる可能性があります。
しかし、この影響が出るのは以下のような場合に限られます。
- 1日に推奨量の何倍も摂取する場合
- 体質的にコリンの代謝が苦手な方
- 肝機能が低下している場合
シュウ酸やイオウ成分の影響
ブロッコリーには体臭の原因となるシュウ酸やイオウ化合物が含まれています。
ただし、これらの成分は適切な調理方法で減らすことができます。
- シュウ酸:水溶性のため、茹でることで減少
- イオウ化合物:加熱調理で揮発性が低下
- コリン:過剰摂取を避ければ問題なし
これらの成分管理のため、以下のような調理法を意識すると良いでしょう。
- しっかり茹でる
- 茹で汁は捨てる
- 一度に食べすぎない
- 新鮮なうちに調理する
茹で方を工夫するだけで、においを気にせずおいしく食べられるようになります。
ブロッコリーを毎日食べる際の適切な量
健康的にブロッコリーを摂取するためには、適切な量を知ることが重要です。
ここからは、1日の適切な摂取量や食べ過ぎによるデメリットについて解説します。
一日の摂取量の目安
健康な成人の場合、以下のような量が目安となります。
基本の目安 | 70g |
---|---|
運動習慣がある方 | 100g |
ダイエット中 | 50〜100g |
高齢の方 | 50〜70g |
この目安量は、その他の野菜摂取とのバランスを考慮した目安です。
編集部
1日の野菜摂取目標量350gのうち、ブロッコリーだけに偏らないように気をつけましょう。
食べ過ぎによるデメリット
ブロッコリーは食物繊維が多く含まれているため、たくさん食べすぎると体調を崩す原因になることもあります。
毎日の食事に取り入れる場合は、適量を守ることが大切です。
消化不良や栄養バランスの偏り
ブロッコリーの食べ過ぎで最も気をつけたいのが、お腹の調子への影響です。
ブロッコリーの食物繊維は、適度な量なら腸の働きを助けてくれますが、食べ過ぎると逆効果になってしまいます。
- お腹が張る・もたれる
- お腹が痛くなる
- 下痢をしやすくなる
- おならが増える
- 栄養の吸収が悪くなる
こうした不調を防ぐには、1日の食べる量に気をつけましょう。
尿路結石のリスク
ブロッコリーには「シュウ酸」という成分が含まれており、この成分を多く摂り過ぎると、腎臓や膀胱に石ができやすくなる可能性があります。
ただしこれは極端に食べ過ぎた場合の話で、普通に食べる分には心配いりません。
- こまめに水を飲む
- 茹でてから食べる
- 牛乳やヨーグルトと一緒に食べる
- 新鮮なものを選ぶ
- 長く保存しないようにする
ブロッコリーの栄養を逃さない調理法
ブロッコリーの栄養を逃さず、おいしく食べるためには正しい調理法を知ることが大切です。
特にビタミンCは熱に弱く水に溶けやすい性質があるため、調理の仕方で栄養価が大きく変わってきます。
ここでは、家庭で簡単にできる調理のコツをご紹介します。
茹でる?レンジ?最適な調理法とは
「茹でる」「レンジで加熱する」どちらも手軽な調理法ですが、それぞれに特徴があります。
目的に合わせて使い分けることで、より効果的に栄養を摂取できます。
- 鍋いっぱいの水を沸かす
- 小房に分けて、茎は縦半分に切る
- 塩少々を入れた熱湯で2〜3分茹でる
- すぐにザルに上げて冷水にさらす
- キッチンペーパーで優しく水気を拭く
茹でることでシュウ酸を減らすことができ、アクも抜けて食べやすくなります。
また茹で汁には水溶性の栄養が溶け出ているので、スープなどに活用するのもおすすめです。
編集部
茹ですぎると必要な栄養素が逃れてしまい、歯応えもなくなってしまうので2〜3分にとどめておきましょう。
栄養を最大限に活かすための工夫
ブロッコリーの栄養を逃さないためには、購入時から調理、保存まで、ちょっとした工夫が効果的です。
特に気をつけたいポイントは、以下の通りです。
- つぼみの色が濃く、締まっているものを選ぶ
- 購入後はなるべく早く調理する
- 保存は冷蔵庫の野菜室で、3日以内を目安に
- 加熱時間は短めにする
- 電子レンジなら、ラップをしてチンする
まとめ
ブロッコリーは低カロリーでありながら、ビタミンC、タンパク質、食物繊維など、健康に欠かせない栄養素が豊富に含まれています。
- 100gあたり37キロカロリーと低カロリーで、満腹感が得られやすい
- ビタミンCが140mg含まれており、1日の必要量を満たせる
- 豊富なタンパク質(5.4g/100g)を含む
- 茹でたブロッコリー200gで1日の食物繊維必要量の3分の1を摂取できる
- 適切な調理方法で体臭の心配もなく、毎日食べることができる
これらの栄養を効果的に摂取するには、適切な量と調理方法を守ることが大切です。
1日の目安量は70g程度で、他の野菜とバランスよく食べることがポイントです。
編集部
毎日の食事に無理なく取り入れて、栄養豊富なブロッコリーを上手に活用していきましょう。