便秘や美肌に効果があるとして知られるヨーグルト。
最近では、手軽に摂取できる飲むヨーグルトの人気が高まっています。
しかし、一部では「飲んでも効果がない」「健康に悪い」という声があるのを知っていますか?
そこでこの記事では、飲むヨーグルトの素晴らしい効果を詳しく解説。
効果的な飲み方や、いつ飲むのが良いかについて紹介します。
また「健康に悪い」「太る」と言われる理由についてもお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
目次
飲むヨーグルトに効果はある!具体的にどんなメリットがあるの?
ここでは、飲むヨーグルトを摂取することで得られる具体的なメリットを紹介します。
飲むヨーグルトにはたくさんの良い効果があるので、ぜひ積極的に取り入れてくださいね。
便秘が解消する
飲むヨーグルトには、便秘が解消するメリットがあります。
飲むヨーグルトに多く含まれる善玉菌には便秘の原因となる悪玉菌を減らす働きがあり、便通のリズムを整えるのです。
- 乳酸菌
- ビフィズス菌
特に飲むヨーグルトは液体なので、固形のヨーグルトよりも善玉菌が素早く腸内に届くのがメリットです。
また飲むヨーグルトによって腸内環境が整うと、便秘が解消するとともに排便のにおいも抑えられるでしょう。
そして、私たちの腸が最も活発になるのは、朝起きてから15〜19時間後だとされています。
便秘解消の効果を高めたいならば、夜の時間帯に飲むヨーグルトを摂取するのがおすすめです。
肌がきれいになる
飲むヨーグルトには、肌がきれいになる効果があります。
飲むヨーグルトに含まれる美肌効果がある栄養素は、以下の通りです。
成分 | 効果 |
---|---|
たんぱく質 |
血流を改善し、肌のターンオーバーを促す。 |
カルシウム | 肌細胞の代謝を促進し、肌にハリを与える。 また、肌の潤いを保つ効果がある。 |
ビタミンB群 | 新陳代謝を活発にし、肌細胞の生成を助ける。 特にビタミンB12は皮膚の修復を促進し、シミや肌荒れを改善する。 |
ビタミンA | 肌のターンオーバーを促進し、皮膚のごわつきを改善する。 また、小じわ・ニキビ跡・黒ずみにも効果がある。 |
乾燥肌やアンチエイジングなど、肌の悩みがある人は積極的に飲むヨーグルトを摂取すると良いでしょう。
肌に嬉しい成分が豊富に含まれている飲むヨーグルトですが、唯一足りないのがビタミンC。
より美肌効果を得たいなら、ビタミンCを多く含むフルーツと一緒に摂るのがおすすめです。
睡眠の質が上がる
飲むヨーグルトを摂取するメリットは、睡眠の質が上がることです。
飲むヨーグルトに多く含まれるカルシウムには、神経を安定させてストレスや不安を軽減する作用がありますよ。
そのため自然とリラックスできて、質の高い睡眠が得られるのです。
また飲むヨーグルトに含まれるトリプトファンは、体内でメラトニンに変わります。
メラトニンとは体内時計の調節機能を正し、睡眠のリズムを整えるホルモンのこと。
自然な入眠をサポートする成分なので、深い眠りが得やすくなるのです。
夜なかなか眠れなくて悩んでいる人は、飲むヨーグルトを試してくださいね。
コレステロールが下がる
コレステロールが下がるのは、飲むヨーグルトを摂取して得られるメリットの一つです。
飲むヨーグルトを継続して摂取すると腸内環境が整い、悪玉コレステロールが減って、善玉コレステロールが増えるでしょう。
また飲むヨーグルトに含まれている善玉菌は短鎖脂肪酸を作り出し、肝臓でのコレステロール合成を抑制する効果があります。
さらに乳酸菌自体にも、コレステロールを吸着して便と一緒に体外に排出する働きがあるのです。
コレステロールに悩む人は、飲むヨーグルトを上手に取り入れて腸活を行うのがおすすめ。
体脂肪が減る
飲むヨーグルトを摂取するメリットとして、体脂肪の減少があげられます。
飲むヨーグルトに含まれる乳酸菌の中でも、特に体脂肪を減らす効果が高いのは、ガゼリ菌です。
腸内に長く留まるガゼリ菌は、悪玉菌の繁殖を抑えて腸内環境を整えます。
腸内環境が改善すると代謝がスムーズに行われるため、体脂肪が付きにくい体質へと変わっていくのです。
40度前後に温めることで善玉菌の吸収率がアップするため、飲むヨーグルトは人肌に温めて摂取するのがおすすめです。
免疫力がアップする
飲むヨーグルトを摂取すると、免疫力が上がるメリットが得られます。
飲むヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌は、腸内の善玉菌を増やします。
これにより、腸内にある免疫細胞が活性化するのです。
腸内には私たちの免疫細胞の70%があるとされているので、免疫力を上げるには腸内環境の改善が欠かせません。
ただし乳酸菌は腸内で長時間生存できないため、効果を感じるには継続して飲むことが大切です。
アレルギー症状が改善する
飲むヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌といったプロバイオティクスは、花粉症の改善に効果があるとされています。
2022年に発表された研究によると、プロバイオティクスを摂取することで、下記のメリットが得られると示されています。
- アレルギー鼻炎の症状の軽減
- 鼻粘膜の炎症を抑える
- アレルギーの不快な症状を改善する
また飲むヨーグルトに含まれるプロバイオティクスは、免疫の働きを司るヘルパーT細胞の数を調節する働きがあります。
そのため、飲むヨーグルトを摂取すると免疫力が上がり、自然とアレルギー症状が軽くなるのです。
飲むヨーグルトが健康に悪いと言われる理由とデメリットについて
ここでは、飲むヨーグルトが健康に悪いと言われる理由について詳しく解説します。
デメリットについても紹介するので、飲むヨーグルトを摂取する際の参考にしてください。
便秘や下痢になる
飲むヨーグルトが健康に悪いと言われるのは、体質によって便秘や下痢になる可能性があるからです。
日本人のおよそ8割は、乳糖分解酵素の働きが弱いとされています。
基本的に、乳糖は乳糖分解酵素によって小腸でぶどう糖とガラクトースに分解されます。
しかし乳糖が分解されないまま大腸に運ばれると、代わりに腸内細菌が乳糖を分解するためガスや大量の水分が作られてしまうのです。
そのため、乳糖を含んでいる飲むヨーグルトを摂取すると、消化不良を起こして下痢や便秘を引き起こすことがあります。
飲むヨーグルトを摂取するとお腹の調子が悪くなる人は、下記のような工夫をすることで不快な症状を抑えられるでしょう。
- 飲むヨーグルトを一度にたくさん摂取しない
- 飲むヨーグルトを冷やしすぎない
- 空腹時に飲むヨーグルトを摂取しない
乳糖分解酵素の働きは個人によって差があるため、自分に合った飲み方を知ることが大切です。
太る可能性がある
飲むヨーグルトが体に悪いと言われるのは、太る可能性があるからです。
健康に良いと人気の飲むヨーグルトですが、味を良くするために糖分が加えられているため注意が必要です。
一般的に100gあたりの糖質はおよそ10~15gとなるため、飲みすぎると太る恐れがあるでしょう。
糖分を多く摂取すると血糖値が上がり、糖分を脂肪として蓄える働きをするインスリンが多く分泌されます。
また液体の飲むヨーグルトは吸収が良いので、さらに脂肪が蓄積されやすくなるのです。
太るリスクを避けるには、下記の特徴を持った飲むヨーグルトを選ぶのがおすすめです。
- 低糖質
- 無糖
- 低脂肪・無脂肪
糖質や脂質は太る原因となるため、成分表示をしっかりと見て商品を選びましょう。
太らないためには、飲むヨーグルトの摂取量を1日あたり200ml程度に抑えると良いですよ。
内臓が冷える
飲むヨーグルトが体に悪いと言われるのは、内臓が冷えるからです。
冷たい飲むヨーグルトを摂取すると、胃や腸などの消化器官が冷えて働きが低下します。
これらの臓器の機能が低下すると、消化や栄養吸収が不十分になる可能性があるでしょう。
また内臓が冷えると血行が悪くなり、代謝や免疫力が下がる恐れもあります。
さらに体全体の冷えが進むと、冷え性になり疲労感が増してしまうのです。
目安としては、電子レンジで1分ほど加熱すると、人肌程度の温度になりますよ。
ただし飲むヨーグルトに含まれる善玉菌は加熱しすぎると死滅するため、温める場合は40度を超えないように注意してください。
飲むヨーグルトと固形ヨーグルトの効果の違いとは?
飲むヨーグルトと固形ヨーグルトはどちらも乳酸菌を多く含んでおり、腸内環境を整える効果に大きな違いはありません。
しかし製造方法や摂取の手軽さには違いがあるため、自分が飲みやすいものを選ぶのがポイントです。
飲むヨーグルトは、固形ヨーグルトをかくはんして、飲みやすくするために糖分や果汁を加えたものです。
そのため口当たりや味が良くなり、固形タイプよりも簡単に飲むことができます。
ただし糖分が加えられている分カロリーが高めで、太る可能性があるため注意が必要です。
また固形ヨーグルトは比較的添加物が少なく、自然な風味や味わいが楽しめます。
「食感を楽しみたい」「満腹感を得たい」という人には、固形タイプが合っているでしょう。
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飲むヨーグルトの効果的な飲み方とは?時間によって効果が変わる?
飲むヨーグルトは、摂取する時間によってどう効果が変わるのでしょうか。
ここでは飲むヨーグルトを摂取するタイミングや効果的な飲み方について、詳しく解説します。
飲むヨーグルトの効果的な飲み方
飲むヨーグルトの効果を高めるには、以下のポイントに注意しながら摂取することが大切です。
それぞれ、具体的に紹介していきましょう。
- 毎日飲む量を決める
- 毎日飲む時間を決める
- 自分に合った商品を選ぶ
- 人肌に温めて飲む
毎日飲む量を決める
飲むヨーグルトの効果的な飲み方は、毎日飲む量を決めること。
一般的には、飲むヨーグルトの1日の摂取量は200mlが適量だとされています。
それ以上に摂取すると、糖分やカロリーがオーバーして太る恐れがあるでしょう。
飲むヨーグルトは味や風味が良いため、つい飲みすぎてしまいそうになりますよね。
しかし適正量を守ることが、健康管理の面で重要です。
毎日飲む時間を決める
飲むヨーグルトの効果を高めるには、毎日飲む時間を決めるのがポイントです。
太るリスクを考えるなら、間食のタイミングで飲むと良いでしょう。
お腹がすくと、何となくお菓子を食べたくなりますよね。
そんな時に飲むヨーグルトを摂取すれば、お腹が満たされるはず。
自分に合った商品を選ぶ
飲むヨーグルトの効果を高めるには、自分に合った商品を選ぶことが大切です。
便秘に悩む人 | 乳酸菌やビフィズス菌が豊富に含まれているもの |
ダイエットをしている人 | 低糖質や無糖タイプ |
内臓脂肪が気になる人 | ガゼリ菌が含まれた商品 |
たとえば便秘に悩んでいる場合は、乳酸菌やビフィズス菌が豊富に含まれているものを選ぶと良いでしょう。
またダイエットを気にしている人なら、低糖質や無糖タイプの商品がおすすめです。
最近では、内臓脂肪の減少に効果があるガゼリ菌が含まれた商品も販売されています。
しっかりと商品のパッケージを確認して、求める効果がある飲むヨーグルトを選べば、健康効果がより高まるでしょう。
人肌に温めて飲む
飲むヨーグルトの効果を高める方法として、人肌に温めて飲むことがあげられます。
基本的に飲むヨーグルトは冷蔵保存しますが、摂取する直前に温めると体への負担が減らせます。
冷たい飲み物は内臓を冷やし消化機能を低下させる恐れがあるため、飲み方に工夫すると良いでしょう。
特に冬場や室内が冷えている場合は、温めた飲むヨーグルトを飲むことで、リラックス効果を得られます。
ただし飲むヨーグルトに含まれる乳酸菌は高温で死滅するため、40度前後の人肌に温めるよう注意してください。
【時間別】飲むヨーグルトの効果
飲むヨーグルトの効果は、摂取する時間によって変わります。
ここではそれぞれのタイミング別に、飲むヨーグルトの効果を詳しく解説します。
食事の前
飲むヨーグルトを食前に摂取すると、ダイエット効果が期待できます。
空腹時に飲むことでお腹がある程度満たされるため、その後の食事の食べすぎを防げるでしょう。
また飲むヨーグルトに含まれるたんぱく質や乳酸には血糖値を抑える効果もあるため、食後の血糖値を気にする人にぴったりです。
もしダイエット効果を期待して飲むヨーグルトを摂取するなら、糖分控えめの商品を選ぶのがおすすめです。
食事の後
お腹の調子を整える効果を期待するなら、飲むヨーグルトは食事の後に摂取してください。
なぜなら飲むヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌は酸に弱い性質があり、胃酸の濃度が高いと死滅してしまうからです。
空腹時は胃の中に食べ物がなく胃酸の影響を受けるため、飲むヨーグルトの生きた菌を腸に届けるには、食後に摂取するのが良いのです。
食事をして胃酸の濃度が下がったタイミングで飲むヨーグルトを摂取すれば、高い整腸効果が得られます。
寝る前
寝る前に飲むヨーグルトを摂取すると、美容効果があります。
私たちの腸の働きが最も活発になるのは22時〜翌2時であり、その時間帯は「腸のゴールデンタイム」と呼ばれています。
このタイミングで飲むヨーグルトを摂取すると、善玉菌が活性化してより高い効果が得られるのです。
また飲むヨーグルトには睡眠の質を改善するトリプトファンが含まれているので、寝つきが良くなり、美容に良い影響があります。
ただし寝る前に飲むヨーグルトを摂取すると、カロリーが消費されにくく、太る可能性があるため注意してください。
寝る前に飲む場合は、カロリーが控えめな商品を選ぶと良いでしょう。
飲むヨーグルトの選び方
ここでは、飲むヨーグルトを選ぶ際のポイントについて解説します。
それぞれ、詳しく説明していきましょう。
容器
飲むヨーグルトを選ぶポイントの一つは、容器です。
以下では、飲むヨーグルトの容器の特徴を紹介します。
タイプ | 特徴 |
---|---|
大容量タイプ | 自宅で飲む場合におすすめ。 家族ともシェアしやすく、コストパフォーマンスに優れている。 |
紙パック | 簡単に折りたためるので、容器を捨てやすい。 |
ボトル | 開封後でも品質を保ちやすい。 キャップ付きでこぼす心配がない。 |
飲みきりタイプ | 100〜200mlの容量が一般的。 一回で飲み切れるため、フレッシュな状態で楽しめる。 |
飲むヨーグルトにはさまざまな容器のタイプがあるので、摂取するシーンや用途に合わせて適切な商品を選ぶと良いでしょう。
味の好み
味の好みは、飲むヨーグルトを選ぶ際のポイントの一つ。
定番のプレーン味は飽きがこないシンプルな味わいなので、毎日の習慣として飲むのにピッタリです。
また飲むヨーグルトにはフルーツ味の商品もたくさんあり、ヨーグルトの酸味が苦手な人でも飲みやすいでしょう。
中にはフルーツの果肉が入っている商品もあるので、デザート感覚で楽しめます。
飲むヨーグルトは味のバリエーションが豊富なので、その日の気分に合わせて好きなものを選ぶのがおすすめです。
カロリー
飲むヨーグルトを選ぶ時には、カロリーを確認することが大切です。
飲みやすい甘さの商品には糖分が加えられており、カロリーが高い場合があるため注意してください。
しっかりと商品の成分表示をチェックして、糖分量を把握すれば安心です。
また飲むヨーグルトに含まれる脂肪分も、カロリーが上がる原因となります。
市販されている飲むヨーグルトには低脂肪や無脂肪タイプがあるので、カロリーを意識している人は前述したような商品を選びましょう。
菌の種類
飲むヨーグルトを選ぶポイントとして、菌の種類があげられます。
飲むヨーグルトに含まれている代表的な菌と効果は、以下の通りです。
菌の種類 | 効果 |
---|---|
乳酸菌 | 腸内環境を整え、消化や栄養吸収をサポートする。 |
ビフィズス菌 | 腸の働きを改善し、代謝を上げる。免疫機能を活性化させる。 |
ガセリ菌 | 内臓脂肪やコレステロールの減少に効果があり、腸に長く留まることが特徴。 |
菌の種類によって期待できる効果が異なるため、自分の目的に合った商品を選びましょう。
原材料
飲むヨーグルトを選ぶ際は、原材料にも注目することがポイントです。
特に乳製品が苦手だったりアレルギーがある人は、豆乳を使った飲むヨーグルトがおすすめ。
乳製品に比べて風味が軽く、美味しく飲めるのが特徴です。
また原材料が豆乳なので、飲むヨーグルトに含まれる成分のほかに大豆イソフラボンも摂取でき、健康効果が高まります。
一般的には牛乳から作られる飲むヨーグルトですが、他の材料を使ったもののあるので自分に合った商品を探してくださいね。
まとめ
今回は、飲むヨーグルトの効果について解説しました。
飲むヨーグルトには善玉菌が多く含まれているため、下記のような良い効果が得られます。
- 腸内環境が整う
- 肌がきれいになる
- 睡眠の質が上がる
ただし飲むヨーグルトには糖分が含まれており、摂取しすぎると太る可能性があるため注意が必要です。
また飲むヨーグルトは、摂取する時間によって効果が変わります。
自分がどのような効果を得たいかを考えながら、飲むヨーグルトを摂取するタイミングを選ぶと良いでしょう。
飲むヨーグルトにはたくさんの健康効果があるので、ぜひ毎日の習慣として摂取してくださいね。