夏の定番食材として親しまれているそうめんですが、「ヘルシーそうに見えるけど実際のカロリーは?」「ダイエット中に食べても大丈夫?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
そうめんは確かに軽やかな印象を与える食べ物ですが、実は糖質が多く含まれており、食べ方によっては太る原因にもなりかねません。
この記事では、そうめんの正確なカロリーや糖質量について詳しく解説し、ダイエット中でも安心して楽しめる食べ方をご紹介します。
正しい知識を身につけて、夏の食事を健康的に楽しみましょう。
目次
そうめんのカロリーと基本的な栄養成分

そうめんのカロリーについて、正確な数値を把握することがダイエットや健康管理の第一歩です。
日本食品標準成分表(八訂)によると、茹でたそうめん100gあたりのカロリーは114kcalとなっています。
一方、乾麺の状態では100gあたり333kcalと約3倍の数値になります。
そうめん1束・1人前のカロリー詳細
一般的なそうめんの摂取量別のカロリーと糖質量を以下の表にまとめました。
| 分量 | 重量 | カロリー | 糖質 |
|---|---|---|---|
| そうめん1束(乾麺) | 50g | 167kcal | 35.1g |
| そうめん1人前(乾麺2束) | 100g | 333kcal | 70.2g |
| 茹でたそうめん1束分 | 135g | 154kcal | 34.6g |
| 茹でたそうめん1人前 | 270g | 308kcal | 69.2g |
そうめんは茹でることで重量が約2.7倍に増えますが、カロリーや糖質量は変わりません。
そうめんの主要栄養素
そうめん1人前(270g)に含まれる主な栄養素は以下の通りです。
- タンパク質:9.45g
- 脂質:1.08g
- 炭水化物:69.66g(糖質67.23g、食物繊維2.43g)
- セレン:16.2μg(抗酸化作用)
- モリブデン:8.1μg(代謝機能サポート)
- 食塩相当量:0.54g(茹でることで大幅に減少)
そうめんのカロリーを他の主食と徹底比較

そうめんが本当にヘルシーな選択肢なのかを判断するため、他の主食と比較してみましょう。
麺類のカロリー・糖質比較(茹で後100gあたり)
| 食品名 | カロリー | 糖質 |
|---|---|---|
| そうめん | 114kcal | 24.9g |
| うどん | 95kcal | 21.4g |
| そば | 130kcal | 23.1g |
| 中華麺 | 133kcal | 26.4g |
| パスタ | 150kcal | 29.2g |
主食との比較(一般的な1食分あたり)
| 食品名 | 分量 | カロリー | 糖質 |
|---|---|---|---|
| そうめん | 270g(茹で後) | 308kcal | 69.2g |
| ご飯 | 150g(茶碗1杯) | 234kcal | 57.2g |
| 食パン | 60g(6枚切り1枚) | 149kcal | 28.9g |
| うどん | 250g(1玉茹で後) | 238kcal | 53.5g |
興味深いことに、そうめん1人前はご飯1杯よりもカロリーと糖質が高くなっています。
これは、多くの人が抱く「そうめん=ヘルシー」というイメージとは異なる結果だと言えるでしょう。
そうめんのカロリーが高くなる理由と注意点

そうめんのカロリーが意外に高い理由と、食べる際の注意点について詳しく解説します。
高糖質食品としてのそうめん
そうめんは、小麦粉を主原料とするため必然的に糖質が多くなります。
また、製造過程で塩と油が使用されることも、カロリーを押し上げる要因の一つです。
つゆによるカロリー追加
そうめんを食べる際に使用するめんつゆも、意外とカロリーや糖質を含んでいます。
- めんつゆ(ストレート): 100mlあたり約40kcal、糖質8.8g
- めんつゆ(3倍濃縮): 大さじ1杯あたり約15kcal、糖質3.2g
早食いによる過食のリスク
そうめんはつるつると食べやすいため、満腹感を感じる前に大量に摂取してしまいがちです。
これにより、思っている以上にカロリーや糖質を摂取してしまう可能性があります。
そうめんのカロリーを抑えるダイエット向きの食べ方とは

ダイエット中でもそうめんを楽しむための、カロリーを抑えた食べ方をご紹介します。
薬味でそうめんのカロリー対策を強化
薬味を豊富に使うことで、栄養バランスを改善し、満足感を高められます。
- ねぎ:血流改善、代謝向上
- 生姜:体温上昇、脂肪燃焼促進
- ミョウガ:カリウム豊富、むくみ解消
- 大葉:ビタミンK、抗酸化作用
- ごま:食物繊維、ビタミンE
にゅうめんでそうめんのカロリー消費を促進
温かいにゅうめんにすることで、代謝を高め、カロリー消費を促進できます。
【材料】
そうめん1束(50g)
野菜(人参、白菜、しいたけなど)100g
鶏胸肉50g
だし汁400ml
薄口醤油 大さじ1
みりん 小さじ1
塩 少々
青ねぎ(小口切り) 適量
- 下準備
- 鶏胸肉は一口大のそぎ切りにする
- 人参は短冊切り、白菜はざく切りにする
- しいたけは石づきを取り、薄切りにする
- 青ねぎは小口切りにしておく
- だしを温める
- 鍋にだし汁を入れて中火にかける
- 沸騰したら鶏胸肉を加えて2-3分煮る
- 野菜を加える
- 人参としいたけを加えて2分煮る
- 白菜を加えてさらに1分煮る
- 調味する
- 薄口醤油、みりん、塩で味を調える
- 味見をして好みに調整する
- そうめんを準備
- 別の鍋でたっぷりのお湯を沸かす
- そうめんを表示時間通り(約1-2分)茹でる
- ザルにあげて冷水でしっかりと洗い、ぬめりを取る
- 仕上げ
- 茹でたそうめんを器に盛る
- 熱々のスープと具材をかける
- 青ねぎを散らして完成
カロリーを抑えるアレンジ
- 鶏胸肉を鶏ささみに変更(-10kcal程度)
- 野菜を増量してそうめんを0.5束に減量(-80kcal程度)
- きのこ類(えのき、まいたけ)を追加で満足感UP
野菜や肉類を加えることで、タンパク質やビタミンを補いながら、満腹感も得られます。
サラダそうめんでそうめんのカロリー密度を下げる
野菜を豊富に使ったサラダそうめんは、カロリー密度を下げながら栄養価を高める優秀な食べ方です。
- タンパク質:ツナ缶、ゆで卵、鶏ささみ
- 野菜:トマト、きゅうり、レタス、コーン
- 海藻:わかめ、のり
そうめんのカロリーを意識した適量と食べ方のコツ

ダイエット中のそうめんの適量と、カロリーを抑える食べ方のコツをご紹介します。
そうめんの適量設定でカロリー管理
ダイエット中は、そうめんの量を以下のように調整することをおすすめします。
- 通常の食事:乾麺80-100g(1.5-2束)
- ダイエット中:乾麺60-80g(1-1.5束)
- 夜食として:乾麺40-50g(1束以下)
よく噛んでそうめんのカロリー吸収を緩やかに
そうめんをゆっくりよく噛んで食べることで、満腹中枢が刺激され、少量でも満足感を得られます。
また、血糖値の急上昇を抑える効果も期待できます。
よく噛むためのコツ
- 一口分を小さくする
- 薬味や野菜を多めに加える
- 温かいにゅうめんにする
- 箸を置きながら食べる
食べる時間帯でそうめんのカロリー影響を最小化
そうめんを食べる時間帯も、カロリーの影響を左右します。
- 朝食:エネルギー消費が高いため、比較的安心
- 昼食:活動量が多い時間帯のため適している
- 夕食:量を控えめにし、野菜を多く加える
- 夜食:できるだけ避ける、どうしても食べる場合は1束以下
まとめ
そうめんは一見ヘルシーに見える食品ですが、1人前(270g)で308kcal、糖質69.2gと、実はご飯よりも高カロリー・高糖質な食品です。
しかし、食べ方を工夫することで、ダイエット中でも安心して楽しむことができます。
薬味を豊富に使ったりすることで、栄養バランスを改善し、満足感を高められます。
また、適量を守り、よく噛んで食べることで、カロリーの影響を最小限に抑えることができます。
夏の暑さで食欲が落ちがちな時期だからこそ、そうめんの正しいカロリー情報と食べ方のコツを活用して、健康的で美味しい食事を楽しんでください。