ヨーグルトは、美容や健康に良いとして知られる食品のひとつです。
そんなヨーグルトに対して「ヨーグルトは朝と夜どっちがいいの?」「ヨーグルトはいつ食べるのが一番効果的?」といった疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。
実は、ヨーグルトは食べるタイミングによって得られる効果が異なります。
そこで今回は、ヨーグルトを食べるおすすめのタイミングについて詳しく解説します。
また、ヨーグルトの効果を最大限に引き出すための効果的な食べ方も合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
ヨーグルトは夜に食べるのがおすすめ!夜にヨーグルトを食べると良い理由とデメリット
ヨーグルトは夜に食べるのがおすすめだと言われるのは、なぜなのでしょうか。
ここでは、夜にヨーグルトを食べると良い理由について詳しく解説します。
また夜にヨーグルトを食べることによるデメリットも紹介するので、参考にしてみてください。
夜にヨーグルトを食べると良い理由
夜にヨーグルトを食べると良いと言われる理由は、以下の通りです。
- 腸の働きが活発になるタイミングだから
- カルシウムの吸収率が上がるから
- 成長ホルモンの働きを助けるから
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
腸の働きが活発になるタイミングだから
夜にヨーグルトを食べると良い理由は、腸の働きが活発になるタイミングだからです。
夜22時から翌2時は、副交感神経の働きが優位に働く時間帯だとされています。
そのため腸の動きが最も活性化するタイミングであり、腸のゴールデンタイムとも呼ばれています。
編集部
腸の働きを効率的にサポートするには、就寝前1〜2時間にヨーグルトを摂取するのがおすすめです。
カルシウムの吸収率が上がるから
夜はカルシウムの吸収率が最も高まる時間帯なので、ヨーグルトを食べるのにはおすすめのタイミングです。
カルシウムは骨や筋肉を作るのに不可欠な栄養素であり、厚生労働省によって摂取推奨量が以下の通り定められています。
性別 | 年齢 | 1日のカルシウム摂取推奨量 |
---|---|---|
男性 | 18~29 | 778mg |
男性 | 30~49 | 667mg |
男性 | 50~69 | 712mg |
女性 | 18~29 | 663mg |
女性 | 30~49 | 660mg |
女性 | 50~69 | 666mg |
しかし現状では、日本人の一日の平均カルシウム摂取量はおよそ500mgとなっており、どの性別・年代でも不足していることがわかります。
編集部
カルシウム不足が気になっている人は、吸収率がアップする夜に積極的にヨーグルトを食べてくださいね。
成長ホルモンの働きを助けるから
夜にヨーグルトを食べることがおすすめな理由は、成長ホルモンの働きを助けるからです。
体の修復や代謝の調整において重要な役割を果たす成長ホルモンは、夜の時間帯に最も多く分泌されています。
そして成長ホルモンの働きを最大限に引き出すためには、良質なたんぱく質を摂取することがポイントです。
ヨーグルトには良質なたんぱく質が豊富に含まれているため、成長ホルモンの働きを効率的にサポートできるでしょう。
また成長ホルモンは私たちが寝ている間に分泌量が増えるので、その点でも、夜にヨーグルトを食べることがおすすめです。
夜にヨーグルトを食べることにはデメリットもあるの?
夜にヨーグルトを食べることには、以下のようなデメリットがあります。
- カロリー過多になりやすい
- 内臓を冷やしやすい
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
カロリー過多になりやすい
夜にヨーグルトを食べることのデメリットとして、摂取カロリーが増えることがあげられます。
夜は活動量が減るため、食べたカロリーを消費しづらい時間帯です。
夜にヨーグルトを食べる際は、低脂肪や無糖タイプを選ぶことでカロリーを抑え、適量を守ることが大切です。
編集部
目安として、1回の摂取量は100〜150g程度にとどめると良いでしょう。
内臓を冷やしやすい
夜にヨーグルトを食べることのデメリットは、内臓を冷やしやすいことです。
内臓が冷えると代謝が低下して消化不良を引き起こすことがあるため、注意する必要があります。
もし夜にヨーグルトを食べるのならば、人肌程度に温めてから摂取するのがおすすめです。
電子レンジで軽く温めるだけで、内臓への負担を軽減しながらヨーグルトの効果をしっかり得ることができます。
夜にヨーグルトを食べることが持つ効果
ここからは、夜にヨーグルトを食べることが持つ効果について解説します。
- 便秘解消
- ダイエット効果
- 肌を整える
- 免疫力アップ
- 睡眠の質を高める
それぞれ、詳しく説明していきます。
便秘解消
夜にヨーグルトを食べることが持つ効果として、便秘解消があげられます。
腸が最も活発に働くのは、「腸のゴールデンタイム」と呼ばれる22時~深夜2時の時間帯。
また、ヨーグルトに含まれる水溶性食物繊維が腸内の水分量を調整し、硬い便を柔らかくする効果も期待できるでしょう。
編集部
便秘に悩んでいる方は、夜にヨーグルトを食べること習慣にして、腸内環境の改善を目指しましょう。
ダイエット効果
夜にヨーグルトを食べることによって、ダイエット効果が期待できます。
ヨーグルトに含まれるカルシウムには脂肪の分解を促進する働きがあるため、脂肪燃焼をサポートしてくれるのです。
また夜にヨーグルトを食べると満腹感が得られるため、夜食や間食を防ぐことにもつながります。
さらに、腸内環境が整うことで代謝がアップし、体内のエネルギー効率が向上する点も見逃せません。
肌を整える
夜にヨーグルトを摂取することにより、肌の調子を整える効果があるとされています。
またヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌は、腸内の善玉菌を増やして老廃物の排出を助けるため、肌荒れやニキビの改善につながります。
さらにヨーグルトに豊富に含まれているビタミンB群やカルシウムは、肌のターンオーバーを促進してハリやツヤを与える効果が特徴です。
編集部
寝る前にヨーグルトを摂取すると、睡眠中の肌の修復機能をサポートしてくれるので、朝起きたときに肌の調子が整いやすくなるでしょう。
免疫力アップ
夜にヨーグルトを食べることの効果として、免疫力アップがあげられます。
腸には体内の免疫細胞の約70%が存在しており、腸内環境は免疫力に直結していると考えられています。
編集部
ヨーグルトに含まれるプロバイオティクスには善玉菌を増やして腸内フローラを整える効果があるので、免疫力が向上するといえるでしょう。
また、ヨーグルトに含まれるビタミンDやカルシウムは、免疫細胞の働きを活性化させるため、風邪や感染症の予防にも役立ちます。
季節の変わり目や免疫が低下しやすい時期には、ヨーグルトを積極的に取り入れるのがおすすめです。
睡眠の質を高める
夜にヨーグルトを食べると、睡眠の質を高める効果が得られます。
ヨーグルトに含まれるトリプトファンは、睡眠ホルモンであるメラトニンの生成に必要な成分です。
また、カルシウムには神経を安定させる働きがあり、深い睡眠を促す効果があります。
そのため、ヨーグルトを夜に食べることを習慣にすることで、疲れをしっかり取り、心地よい目覚めを迎えることができるでしょう。
編集部
ただし寝る直前の摂取は胃腸に負担をかける可能性があるため、就寝の1〜2時間前に摂るのがベストです。
【タイミング別】ヨーグルトがもたらす効果
ヨーグルトは、摂取するタイミングによって得られる効果が異なります。
ここでは、タイミング別にヨーグルトを食べることが持つ効果について詳しく解説します。
朝
朝にヨーグルトを食べると、糖質やたんぱく質がインスリンの分泌を促すため、体内時計のリズムをリセットする効果が期待できます。
またヨーグルトには、下記の成分が含まれており、朝食に理想的な食品だといえるでしょう。
- 速やかにエネルギー源となる糖質
- 昼食までエネルギーを持続させる脂質
朝食を抜くと代謝が低下しやすくなるため、手軽に摂取できるヨーグルトは忙しい朝におすすめです。
編集部
朝のヨーグルトで効率よく栄養を摂ることで、一日のスタートを元気に切ることができるでしょう。
食前
食前にヨーグルトを摂取すると、血糖値の急上昇を防ぐ効果が期待できます。
また、食前にヨーグルトを摂ることで満腹感が得られるため、その後の食事量を自然に減らすことができるでしょう。
そのため、ダイエットを意識している人は、食前にヨーグルトを食べるのがおすすめです。
編集部
ただしその場合は、カロリー過多にならないよう無糖のヨーグルトを選んでくださいね。
食後
食後にヨーグルトを食べると、菌が生きたまま腸に届く効果が得られます。
便秘解消には、腸内に乳酸菌やビフィズス菌が生きたまま届くことが重要とされているのですが、空腹時にヨーグルトを食べると、胃酸の影響を受けて多くの菌が死滅してしまうとされています。
編集部
その点、食後であれば食べ物によって胃酸が中和されているため、乳酸菌が腸まで届きやすくなるのです。
生きた菌が腸内で働くことで腸内環境が整い、便秘解消効果が期待できるでしょう。
腸内環境を改善してスムーズなお通じを目指したい方には、食後にヨーグルトを摂取するのがおすすめです。
ヨーグルトを食べるときに気をつけておきたいこと
ヨーグルトは健康や美容に良い食品ですが、食べ方によっては体に負担をかけることがあるため注意が必要です。
ここでは、ヨーグルトを食べる際に気を付けるべきポイントについて解説します。
食べる量
ヨーグルトが健康に良いからといって、食べ過ぎには注意が必要です。
適量を守らなければ、ヨーグルトが持つ効果を引き出すことができません。
一般的なヨーグルトの摂取量としては、目安として1日あたり100gから150g程度が推奨されています。
特に甘味が加えられているヨーグルトには糖分が多く含まれているため、成分表示を確認しながら上手に商品を選ぶようにしてください。
ヨーグルトを食べる時は、適量を意識しながらバランスの取れた食生活を心がけることが大切です。
おすすめ!ヨーグルトの効果的な食べ方
ヨーグルトが持つ健康や美容へのメリットを活かすには、食べ方に工夫を加えることが大切です。
ここでは、ヨーグルトをより効果的に楽しむための食べ方を紹介します。
温めて食べる
ヨーグルトの効果的な食べ方は、適度に温めることです。
冷たいヨーグルトを温めて食べることで、下記の効果が得られます。
- 腸への負担を軽減する
- 乳酸菌の働きをより活発にする
特に内臓が冷えやすい人や寒い季節には、40度程度に温めることで消化吸収が良くなり、整腸効果が高まるでしょう。
電子レンジで加熱する場合は容器に移して30〜40秒程度を目安にし、熱くなりすぎないように注意しましょう。
トッピングを加えて食べる
ヨーグルトの効果的な食べ方は、トッピングを加えること。
他の食材と一緒にヨーグルトを食べると、栄養バランスがさらに良くなります。
たとえばフルーツに含まれるビタミンCや食物繊維は、ヨーグルトの整腸効果をサポートして免疫力向上を助けてくれるでしょう。
またナッツに含まれる良質な脂肪やミネラルは、美肌やアンチエイジング効果をさらに高めます。
編集部
ブルーベリーやバナナ、アーモンドやクルミなど、お好みの組み合わせでヨーグルトを手軽にアレンジして、栄養価を高めてくださいね。
プロバイオティクスが含まれるものを食べる
ヨーグルトを食べる時は、プロバイオティクスが含まれているものを選ぶのがおすすめです。
プロバイオティクスとは、腸内で善玉菌として働く微生物の総称で、具体的に下記などを指します。
- 乳酸菌
- ビフィズス菌
- ガセリ菌
プロバイオティクスには整腸効果や免疫力向上が期待できるため、購入する際に一度パッケージの表示をチェックしてみましょう。
食物繊維が豊富なフルーツと一緒に食べれば、ヨーグルトに含まれるプロバイオティクスの効果を最大限に引き出せるでしょう。
まとめ
本記事では、ヨーグルトを食べるタイミングについて詳しく解説しました。
特に、夜に食べるヨーグルトには、便秘解消やダイエット効果、肌の改善、免疫力の向上、さらには睡眠の質を高めるといった効果があります。
ただし摂取し過ぎるとカロリーオーバーや内臓を冷やすデメリットもあるため、食べる際は注意が必要だといえるでしょう。
素晴らしい効果を持つヨーグルトを上手に食生活に取り入れて、健やかな毎日を過ごしてください。