業務スーパーやコンビニで販売されている冷凍ブルーベリーは、手軽に食べられるフルーツとして人気です。
しかし、食べ方によってはデメリットがあることをご存じでしょうか。
今回は、冷凍ブルーベリーが体に悪いと言われる理由について詳しく解説します。
また食べ過ぎが及ぼす影響やおすすめの食べ方もお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
目次
冷凍ブルーベリーが体に悪いと言われる理由
冷凍ブルーベリーは、なぜ体に悪いと言われているのでしょうか。
ここでは、冷凍ブルーベリーのデメリットについて詳しく解説します。
果糖によって太る恐れがあるから
冷凍ブルーベリーが体に悪いと言われるのは、フルーツ特有の果糖を含んでいるからです。
果糖は私たちが活動する際のエネルギー源となりますが、余った分は肝臓で中性脂肪として蓄積されます。
果物は健康面でのメリットもたくさんありますが、糖を多く含んでいる点には注意が必要です。
添加物による危険性があるから
冷凍ブルーベリーが体に悪いと言われる理由の一つは、添加物だといえます。
以下では、冷凍食品に使われる可能性がある添加物を紹介します。
成分 | 効果 |
---|---|
保存料 | 腐敗や菌の増殖を防ぐ。 |
着色料 | 食品の色を調整する。 |
香料 | 食品に香りを付ける。 |
冷凍ブルーベリーには、保存性や見た目を向上させるために添加物が使われている可能性があるため注意が必要です。
編集部
健康への影響が気になる場合は、購入前にパッケージの成分表示を確認してください。
また無添加やオーガニックの冷凍ブルーベリーを選ぶと、より安心して食べられるでしょう。
消化不良を起こす可能性があるから
消化不良を起こす恐れがあることが、冷凍ブルーベリーが体に悪いと言われる理由です。
冷たい食べ物は胃腸の働きを鈍らせる恐れがあり、場合によっては胃痛や腹痛を感じる人もいることでしょう。
もし冷凍ブルーベリーを食べて消化不良を感じる場合は、下記の工夫をすることで、胃腸への負担を減らせます。
- 常温に戻してから食べる
- 暖かい飲み物と一緒に食べる
残留農薬のリスクがあるから
冷凍ブルーベリーが体に悪いと言われるのは、残留農薬のリスクがあるからです。
以下は、北海道消費者協会による検査をもとにした、冷凍ブルーベリーから検出されたことがある残留農薬(殺菌剤)の一例です。
- テブコナゾール
- アゾキシストロビン
- キャブタン
- フルジオキソニル
しかし、輸入された冷凍ブルーベリーは、国内の検疫でしかるべき検査が行われています。
たとえ残留農薬が検出されたとしても、健康に影響が出ない基準をクリアしているため、過度に心配する必要はありません。
それでも残留農薬が気になる場合は、無農薬で栽培されている冷凍ブルーベリーを選ぶのがおすすめです。
アレルギーを起こす場合があるから
冷凍ブルーベリーは人によってアレルギーを起こす可能性があるため、体に悪いと言われています。
果物のアレルギーとして近年増えているのが「口腔アレルギー症状」で、摂取した場合に口の中が腫れたりかゆくなったりすることが特徴です。
編集部
もし冷凍ブルーベリーを食べて口の中やのどに違和感を感じた場合は、すぐに口をゆすいで医療機関を受診してください。
また冷凍ブルーベリーのアレルギーが心配な人は、ごく少量から食べ始めて、不快な症状が出るかどうかを確認すると良いでしょう。
冷凍ブルーベリーは食べすぎなければ問題ない!ブルーベリーが持つ効果とは?
冷凍ブルーベリーは、食べすぎなければ健康に悪影響を及ぼすことはありません。
それどころか、適度に食べることでたくさんのメリットが得られます。
ここでは、ブルーベリーがもたらす効果についてご紹介します。
- アンチエイジング
- 血圧低下
- 心臓血管病のリスク軽減
- 認知症の予防
- 腸内環境の改善
- 眼精疲労の回復
アンチエイジング
ブルーベリーには、アンチエイジング効果があります。
ブルーベリーに豊富に含まれるアントシアニンは、体内の活性酸素を除去する抗酸化物質です。
さらにブルーベリーには、美肌をサポートするビタミンCやビタミンEも含まれています。
そのため、日々の習慣としてブルーベリーを食べていれば、下記のようなメリットが得られるのです。
- シミやシワの予防
- 肌のハリがアップする
- 肌の弾力を維持する
いつまでも若さを保ちたいと思う人は、冷凍ブルーベリーを積極的に食べると良いでしょう。
血圧低下
ブルーベリーが持つ効果の一つが、高血圧の予防です。
ブルーベリーに含まれるポリフェノールには、血管を拡張して血流をスムーズにする作用が認められています。
またカリウムも豊富で、体内のナトリウムを調整し血圧を安定させる効果が期待できるでしょう。
編集部
血圧が気になる方や日常の食事で血圧ケアを意識している方にとって、冷凍ブルーベリーは手軽で効果的な食べ物だといえるでしょう。
心臓血管病のリスク軽減
冷凍ブルーベリーを食べると、心臓血管病のリスクを軽減する効果が期待できます。
ブルーベリーに含まれるポリフェノールやアントシアニンには抗酸化作用があり、血管の健康をサポートしてくれます。
また抗酸化物質にはLDL(悪玉)コレステロールを下げる効果もあるため、動脈硬化や血栓症を防ぐことができるでしょう。
認知症の予防
ブルーベリーが持つ効果として、認知機能の予防があげられます。
またフラボノイドを多く含むブルーベリーは、脳のストレスや炎症を軽減して認知機能の低下を防ぐ効果があることも特徴です。
さらにブルーベリーには脳機能の維持を担っているビタミンKも含まれているため、認知機能の向上が期待できるでしょう。
編集部
認知症を防ぎ、脳の健康を維持したい人にとって、ブルーベリーは効果的な食べ物です。
腸内環境の改善
冷凍ブルーベリーを食べると、腸内環境の改善に効果があります。
食物繊維が豊富に含まれているため、腸内の善玉菌を増やして腸内フローラを整えてくれるでしょう。
また腸内の善玉菌を活性化することで、便通の改善にも貢献します。
編集部
さらに腸内環境が整えば、免疫力の向上や代謝の改善も期待できるため、健康維持や美容面でもメリットが大きいといえます。
消化器系の健康を意識している人にとって、冷凍ブルーベリーは手軽で効果的な選択肢の一つです。
眼精疲労の回復
冷凍ブルーベリーを食べることで得られる効果として、眼精疲労の回復があげられます。
ブルーベリーに豊富に含まれるアントシアニンには、下記のような嬉しいメリットがあります。
- 血流を改善して目の筋肉の緊張を和らげる
- ブルーライトによる目の疲労を抑える
- 目のピント調節機能を改善する
またブルーベリーには、目の働きをサポートするビタミンAも含まれているため、摂取することで目の疲れの軽減にも役立ちます。
冷凍ブルーベリーに関する注意点
たくさんのメリットがある冷凍ブルーベリーですが、食べる時にはいくつかの気を付けるべきポイントがあります。
ここでは、冷凍ブルーベリーを食べる際の注意点について詳しくお伝えします。
- 摂取量に気を付ける
- 食べるタイミングを意識する
- 保存方法を工夫する
摂取量に気を付ける
冷凍ブルーベリーを食べる時は、摂取量に気を付ける必要があります。
とても美味しくメリットが多い冷凍ブルーベリーですが、果糖を含むため、過剰に摂取すると体重増加を招く恐れがあるのです。
厚生労働省による「健康日本21(第三次)」の栄養・食生活に関連する目標では、果糖を含む果物の1日の摂取量を200gと定めています。
食べるタイミングを意識する
冷凍ブルーベリーを食べる時は、タイミングを意識することが大切です。
- 朝食に取り入れた場合・・・エネルギー補給や代謝アップの効果が期待できる
- 間食として取り入れた場合・・・糖分の多いお菓子に比べると低カロリーで満腹感が得られる
ただし冷凍ブルーベリーを夜遅くに食べると、果糖が体内に蓄積されやすく体重増加の原因になるため注意が必要です。
もし冷凍ブルーベリーを摂取する場合は、夜以外のタイミングで食べるのが良いといえるでしょう。
保存方法を工夫する
冷凍ブルーベリーを美味しく安全に保つためには、適切な保存方法が重要です。
もし一度に食べきれない場合は、小分けにして保存することで必要な分だけ取り出しやすくなり、無駄なく使えます。
また、密閉容器やジッパー付きの袋で保存することで、冷凍庫内でブルーベリーが乾燥するのを防げるでしょう。
保存方法を工夫して、鮮度や品質を保ちながら美味しく冷凍ブルーベリーを楽しんでくださいね。
おすすめの冷凍ブルーベリーの食べ方
ここでは、冷凍ブルーベリーを美味しく食べるアイデアを紹介します。
どれも簡単でおすすめな方法なので、ぜひ試してくださいね。
ジャムにする
冷凍ブルーベリーをジャムにすると、保存性が高まります。
また常温で食べられるようになるので、冷たいものが苦手な人にもおすすめの食べ方です。
レンジを使えばとても簡単に作れるので、ぜひ作ってみましょう。
▼ブルーベリージャムの作り方
- 冷凍ブルーベリー(250g)、グラニュー糖(120g)、レモン汁(大さじ1)を耐熱容器に入れる。
- 全体をざっくりと混ぜて砂糖を溶かす。
- ラップはせずに500Wで5分加熱する。
- あくがあれば取り除き、軽く混ぜる。
- ラップをせずに500Wで3分加熱を5回繰り返す。
- レンジで加熱するたびにあくを取る。
編集部
もし水分が多いようなら、様子を見ながら少ない時間で追加加熱してください。
マフィンに混ぜる
冷凍ブルーベリーの美味しい食べ方としておすすめなのが、マフィンに混ぜること。
ホットケーキミックスを使えば驚くほど簡単に作れて、おやつや朝食にぴったりです。
▼ブルーベリーマフィンの作り方
- レンジでバター(60g)を溶かす。
- オーブンを180度で余熱する。
- ホットケーキミックス(200g)、卵(2個)、牛乳(60g)、砂糖(60g)、溶かしたバター(60g)を混ぜる。
- 余熱したオーブンで20分ほど焼く。
編集部
マフィンを焼く時間は、ご家庭のオーブンによって調整してください。
スムージーにして飲む
冷凍ブルーベリーは、スムージーにして飲むのがおすすめです。
材料をミキサーで混ぜるだけなので、あっという間に作ることができます。
▼ブルーベリースムージーの作り方
- ブルーベリー(100g)、無糖ヨーグルト(150g)、牛乳(50ml)、蜂蜜(大さじ2)を準備する。
- すべての材料をミキサーで混ぜる。
編集部
小さなお子様が飲む場合は、蜂蜜を砂糖に変更してください。
ヨーグルトと合わせて食べる
冷凍ブルーベリーは、ヨーグルトと合わせて食べるのがおすすめです。
凍ったままのブルーベリーをヨーグルトに入れると、ひんやりとした美味しさやシャリシャリとした食感を楽しめます。
また冷凍ブルーベリーに含まれる食物繊維はヨーグルトの善玉菌の活動をサポートする働きがあるので、理想的な組み合わせだといえるでしょう。
適量を守って栄養価の高い冷凍ブルーベリーを生活に取り入れよう!
今回は、冷凍ブルーベリーが体に悪いと言われる理由について解説しました。
冷凍ブルーベリーを食べすぎると、体重が増加する恐れや消化不良を起こす場合があるため注意が必要です。
また残留農薬や添加物が検出される場合もありますが、市販のものは健康に害がないように事前検査されているため、心配しすぎる必要はないといえるでしょう。
ブルーベリーは、食べ方に注意すればアンチエイジングや腸内環境の改善など、さまざまなメリットが得られます。
冷凍ブルーベリーが持つ健康効果を正しく理解し、日常生活の中で積極的に摂取してみてくださいね。