「うどんを食べると太ってしまうのでは?」という不安を持つ方は、多いのではないでしょうか?
手軽に食べられて美味しいうどんですが、ダイエット中は避けた方が良いという声も耳にします。
しかし、うどんは食べ方次第でダイエット中でも楽しむことができます。

編集部
この記事では、うどんが太る理由や他の食品との比較、そして太りにくい食べ方までを詳しく解説していきます。
目次
うどんが太ると言われている理由とは?

うどんは「太りやすい食べ物」として懸念されることがありますが、なぜうどんは太りやすいと言われているのでしょうか。
その理由を詳しく見ていきましょう。
GI値が高い
うどんが太りやすい理由は、GI値(グリセミックインデックス)の高さにあります。
GI値の高い食品を摂取すると、急激な血糖値の変動をが起こります。
その影響として、以下のようなことが体内で起こります。
- 食後の血糖値が急激に上昇する
- インスリンの分泌量が増加する
- 余分な糖質が脂肪として蓄積される
- 血糖値の急激な低下で空腹感を感じやすい
このような血糖値の急激な変動は、運動不足がちな現代人にとって体重増加の原因となりかねません。
早食いしてしまうことが多い
うどんはツルッと食べやすい食感から、ついつい早食いになってしまいます。
早食いによって、以下のような問題が発生します。
- 満腹中枢が反応する前に食べ過ぎてしまう
- 消化吸収に余分な負担がかかる
- 一回の食事量が増えやすい
- 食事の満足感を十分に得られない
早食いの習慣は、カロリー過多を引き起こすだけでなく、消化器系全体への負担も増加させてしまいます。
小麦粉を原材料としている
うどんの主原料である小麦粉は、精製された炭水化物です。
精製された小麦粉を使用した食品には、以下のような特徴があり、これらが体重増加のリスクを高める要因となっています。
- 食物繊維が少なく満腹感を得にくい
- 急速に血糖値を上昇させる
- エネルギーとして消費されにくい
- インスリン抵抗性を高めやすい
しかし、適切な量と組み合わせで摂取することで、これらのリスクを軽減できます。
うどんのカロリー・糖質を他の食品と比較

うどんは実際に他の食品と比べて、どの程度のカロリーや糖質を含んでいるのでしょうか。
ここからは具体的な数値を見ながら、比較していきましょう。
カロリーを比較
うどんのカロリーについて、他の主食と比較してみましょう。
茹でたうどん100gあたりのカロリーは約95kcalで、意外にも他の主食と比べて低めの値となっています。
食品(100gあたり) | カロリー | 特徴 |
---|---|---|
うどん(茹で) | 95kcal | 主食の中で最も低カロリー |
白米(炊いた) | 168kcal | 日本人の主食として標準的 |
食パン | 260kcal | 小麦粉製品の中で高カロリー |
そば(茹で) | 130kcal | 食物繊維が豊富 |
パスタ(茹で) | 150kcal | タンパク質含有量が多い |
一般的な「かけうどん」1杯(麺量250g)でも、約320kcal程度となり、天ぷらやごぼう天などのトッピングを加えると500kcalを超えることも珍しくありません。
糖質を比較
うどんの糖質量についても、他の主食と比較してみましょう。
うどんの糖質は100gあたり約20.3gと、他の主食と比較すると比較的低めです。
しかし、一般的な1人前の量は200〜250gであることを考慮する必要があります。
食品名 | 糖質量(100gあたり) | 食物繊維量(100gあたり) |
---|---|---|
うどん(茹で) | 約20.3g | 約0.7g |
白米(炊いた) | 約35.6g | 約0.5g |
そば(茹で) | 約19.7g | 約1.8g |
食パン | 約44.4g | 約2.4g |
また、各食品の特徴については一般的な傾向を示していますが、具体的な栄養成分は商品や製法によって異なる場合があります。
麺類の中でうどんは糖質が低めですが、食物繊維量も少ないのが特徴です。
GI値を比較
うどんのGI値は85と高く、これは主食の中でも上位に位置します。
GI値が高いということは、食後の血糖値が急激に上昇しやすいことを意味します。
食品 | GI値 | 血糖値への影響 |
---|---|---|
うどん | 80 | 非常に上がりやすい |
白米 | 84 | 非常に上がりやすい |
食パン | 75 | 非常に上がりやすい |
そば | 56 | 比較的穏やか |
パスタ | 65 | 中程度 |
GI値の基準は、以下のように分類されます。
- 70以上: 高GI食品(血糖値が急激に上昇)
- 56〜69: 中GI食品(血糖値の上昇が穏やか)
- 55以下: 低GI食品(血糖値の上昇が緩やか)
うどんは高GI食品に分類され、食後の血糖値を急激に上昇させる特徴があります。
そのため、単品で食べると体脂肪が蓄積されやすくなりますが、野菜や油分の少ないタンパク質と組み合わせることで、血糖値の急上昇を抑えられます。

編集部
うどんは他の主食と比べてカロリーは低めですが、GI値が高いため食べ方に工夫が必要です。
ダイエット中でも安心!太らないうどんの食べ方

うどんは工夫次第で、ダイエット中でも楽しむことができます。
単にカロリーを気にするだけでなく、食べ方や組み合わせを工夫することで、より健康的に食べることができます。
ここからは具体的な方法をご紹介していきます。
食べる時間を工夫する
私たちの体内時計は、時間帯によって栄養の吸収や代謝に大きな影響を与えます。
特に夜間は脂肪を蓄積しやすい状態となるため、食事のタイミングには注意が必要です。
- 朝食:代謝が活発で最も理想的
- 昼食:活動量が多く消費しやすい
- 夕食:21時までに済ませる
- 夜食:できるだけ避ける
また翌日は早めの朝食を心がけ、生活リズムを整えることも大切です。
低糖質なうどんを選ぶ
最近では、様々な低糖質うどんが市販されています。
従来のうどんの美味しさを保ちながら、糖質を抑えているので、よりダイエットに適した食事になります。
いたしました。
種類 | 糖質量(100gあたり) |
---|---|
通常のうどん | 約20.8g |
糖質オフうどん | 約12.8g |
こんにゃくうどん | 約2.1g |
大豆うどん | 約8.5g |
低糖質うどんを選ぶ際は、糖質量だけでなく、食物繊維量やタンパク質量なども確認しましょう。

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これらの栄養素は満腹感を持続させ、食べ過ぎを防ぐ効果があります。
トッピングの選び方でカロリーを抑える
うどんの総カロリーは、トッピングの選び方で大きく変わります。
天ぷらや油揚げなどの揚げ物は、一品追加するだけで100〜200kcal程度増加してしまいます。
代わりに低カロリーで栄養価の高いトッピングを選ぶことで、より健康的な一杯に仕上がります。
- 大根おろし:消化酵素が豊富で代謝をサポート
- わかめ:食物繊維とミネラルが豊富
- もやし:低カロリーで食感も楽しめる
- ネギ:香りと風味で満足度アップ
- 茹で卵:良質なタンパク質を補給
中でも大根おろしには消化を助ける酵素が含まれており、うどんの糖質の代謝を促進する効果が期待できます。
また、わかめやもやしなどの野菜類は、食物繊維による満腹感の持続や、ミネラル補給にも役立ちます。
よく噛むことで満腹感を高める
うどんは喉越しが良く、つい早食いになりがちですが、一口15〜20回程度をめどによく噛んで食べることが重要です。
ゆっくりと食べることで、適切な満腹感を得られ、食べ過ぎを防ぐことができます。
また、よく噛むことには以下のような効果もあります。
- 満腹感の向上
- 血糖値の緩やかな上昇
- 消化を助ける
麺つゆを飲まない
うどんの麺つゆには、意外と多くのカロリーと塩分が含まれています。
また、つゆに含まれる糖分も体重増加の原因となりかねません。
- つゆは3分の1程度まで
- できるだけ飲み干さない
- 薄めて量を調整する
- ざるうどんスタイルを選ぶ
- 濃い目のつけだれは避ける
ざるうどんやつけ麺スタイルにすることで、つゆの摂取量を自然と抑えることができます。
うどんを食べるときの注意点

うどんを楽しみながらダイエットを成功させるためには、いくつかの重要なポイントがあります。
ここからは、より実践的な注意点とコツをご紹介していきます。
1日の摂取量を意識する
うどんの適切な摂取量は、性別や活動量によって異なります。
一般的な目安として、女性は1食あたり茹で麺で150〜200g、男性は200〜250g程度が適量とされています。
30~49歳の推定エネルギー必要量と炭水化物摂取目安量
活動レベル | 男性のエネルギー必要量(kcal/日) | 男性の炭水化物摂取量(g/日) | 女性のエネルギー必要量(kcal/日) | 女性の炭水化物摂取量(g/日) |
---|---|---|---|---|
デスクワーク中心(低い) | 2,300 | 288~374 | 1,750 | 219~285 |
立ち仕事が多い(普通) | 2,700 | 338~439 | 2,050 | 256~333 |
運動習慣あり(高い) | 3,050 | 381~496 | 2,350 | 294~382 |
参考:健康長寿ネット
野菜やタンパク質を追加してバランスを取る
うどんだけでなく、野菜やタンパク質をバランスよく組み合わせることで、より健康的な食事となります。
食物繊維を多く含む野菜は、糖質の吸収を緩やかにする効果があり、血糖値の急上昇を防ぐことができます。
- サラダや蒸し野菜:食物繊維補給
- 茹で鶏:良質なタンパク質
- 豆腐:低カロリーで栄養価が高い
- きのこ類:食感と満足感アップ
- 海藻類:ミネラル補給に効果的
野菜はできるだけ、先に食べるようにしましょう。
これにより満腹感が得られ、うどんの食べ過ぎを防ぐことができます。

編集部
タンパク質は体を作る重要な栄養素であり、筋肉量を維持することで基礎代謝の低下を防ぐ効果もあります。
運動と組み合わせて脂肪を燃焼させる
うどんを食べた後は、積極的に体を動かすことで、摂取した糖質をエネルギーとして効率的に消費できます。
食後30分〜2時間の運動は、血糖値の上昇を抑える効果が期待できます。
- 15分程度のウォーキング
- 軽いストレッチ運動
- 階段の利用
- 自転車での移動
- 家事や掃除
ただし、食直後の激しい運動は胃腸に負担をかける可能性があるため、まずは軽い運動から始めるのがおすすめです。

編集部
日常生活の中で少しずつ活動量を増やしていくことで、無理なく継続的な効果が期待できます。
まとめ

うどんは決して避けるべき食べ物ではありませんが、食べ方を工夫することで、よりダイエットに適した食事となります。
ここまで解説してきた内容を、実践的なポイントとしてまとめてみましょう。
- 食事の時間帯は昼食がベスト
- 低糖質うどんの活用する
- トッピングは野菜中心に選ぶ
- よく噛んでゆっくり食べる
- つゆは控えめにする
うどんのGI値は高めですが、カロリー自体は他の主食と比べて低く、工夫次第で十分ダイエット中でも楽しむことができます。
完全な制限ではなく、賢く付き合うことで、健康的な食生活を維持しながら体重管理を行うことができます。

編集部
この記事で紹介した方法を参考に、ご自身の生活リズムに合わせた食べ方を見つけてください。